このサイトをご覧のあなたは、離婚についてお悩みの方だと思います。
今、どんな状況でしょうか? 夫に離婚を突きつけたいと思っている? 離婚したいけど離婚できない? 夫の不倫が疑わしい? それとも逆に、いきなり夫から離婚を言い出されて、困ってらっしゃるのかもしれません。
ここで説明しているのは、そんな離婚問題を上手に乗り越えるためのノウハウです。あなたの必要に応じて、知りたいことをご確認ください。
離婚の準備
離婚は戦争と同じ、と言われます。つまり、用意周到な側が勝つのです。
あなたが離婚したいと考えているなら、感情的になる前に、まず下準備を済ませておくことです。逆に離婚を望んでいない場合でも、同じことが言えます。不用意に戦争を惹き起こしては、勝てる戦も勝てません。
あなたが考える婚姻継続の条件は何ですか?
あなたが離婚によって守りたいラインはどこにありますか?
方針を定めたら、次は情報収集です。
なお、前もって備えておくことは、あなたがパートナーを愛していないことにはなりません。むしろ「無条件に大切にしてもらえるはず」と思い込むよりずっといいことです。家庭が円満なうちからでも、離婚の準備を進めておきましょう。家庭生活を持続するかどうかを、他の誰でもなく、あなたの意志で決められるようにしておきましょう。
離婚が始まってから
いざ、離婚の口火が切られたら「待ったなし」です。
これも戦争と同じで、短期決戦が一番! です。長引けば長引くほど泥沼化し、金銭的な出費はもちろんのこと、肉体的にも精神的にも大変になってきます。
逆に経済的な点で優位にあることが多い男性は、この手の事情を利用して「兵糧攻め」を仕掛けてくる場合もあります。
事前準備が済んでいて、素早く決着にもっていけるならいいですが、衝動的に離婚のプロセスが始まってしまった場合、かなりの苦労を味わうことになります。また、こちら側に弱点があると、更にひどいことになります。収入も貯金もなければ兵糧攻めに耐え切れませんし、家庭外に恋人がいて、その事実を突き止められていたりすると、ほとんど無条件降伏するしかなくなってしまいます。
一つには長期化を防ぐこと、もう一つには長引くかもしれない戦いをいかに支えていくかということ、この二点が肝要です。
離婚してから
離婚はゴールではありません。むしろスタート地点です。
戦争と同じで、離婚はあなたの生活上のインフラを、いくつか損傷させていきます。たとえば、自宅に爆弾が落ちれば寝る場所がなくなりますが、離婚によって家を出ることになれば、やはり新居を探さなければいけません。
他にも、お子さんがいらっしゃれば、戦災孤児の如くに心に傷を負うことも考えられます。相手によってはあなたを「戦犯」のような目で見るかもしれません。新たな外交関係を結び直して、再び新たな経済の流れを作り出さなくてはいけないのです。
そして、離婚してからの人生は、その前よりも素晴らしいものにしなくてはなりません。この私、蓮沼が考えるところの「よりよい離婚」とは、その場限りの憂さ晴らしのようなものではなく、離婚後の幸福な生活を見越したものなのです。
ここでも問われるのは、あなたのビジョンなのです。
離婚に関する常識
離婚はもはや、一般的な社会現象となりました。生涯添い遂げるカップルは全体の3分の2で、つまり3組に1組は離婚するのです。また、独身も珍しくはありません。4人に1人は生涯未婚です。
学校の同級生を思い浮かべてください。40人の学級のうち、10人は生涯未婚です。結婚した残り30人も、そのうち10人は離婚します。結婚して、ずっとパートナーと過ごすのは、半分しかいないのです。
人はなぜ離婚するのか。どんな風に離婚するのか。また、逆にどうして離婚していないのか。このことを私達はあまりにも知りません。
繰り返しますが、離婚はもう当たり前のことです。他人事と思わず、結婚する前からでもよく知っておくべきです。
離婚の知識は、既婚者だけでなく、結婚の可能性のある、あらゆる女性が身につけておくべき護身術です。
それは、ちょうど自発的に戦争するつもりのない国が軍備を整えておくのと同じです。武器を持つことと侵略の意図があることとはまったく別なのです。平和を求めていても、有事に備えておくのは必要なことなのです。
「離婚したい」
あなたがそう思った時、そこがスタートラインです。
明るい未来に向かって、一歩を踏み出しましょう。