最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ここまでの記事で、離婚に必要な知識は、一通りお伝えできたかと思います。
ですが、離婚は本当に大変なものです。現に、これを専門とする弁護士の方々がいらっしゃるくらい、苦労の大きい出来事なのです。こうして心の中でシミュレートするのと、実際にやってみるのとでは、大違いでしょう。
かつてエンゲルスは「結婚は女性の世界史的勝利」であると述べました。しかし、それが事実なら、どうして今、多くの女性が離婚を望んでいるのでしょうか? 少なくとも現代における結婚は、必ずしも女性の必要を満たしていないからではないでしょうか?
制度としての結婚は、既に破綻しているも同然だといわれることが、最近、増えてきました。それでも、女性は少なからず結婚に束縛されます。4人に3人は結婚し、そのうち1組は離婚するのが今という時代なのです。つまり、4人に1人はシングルマザーとして苦しい時期を生き抜かなくてはならないのです。
だからこそ、離婚について知らなくてはなりません。
それは、今、夫に悩まされている女性だけでなく、これから結婚しようと考えている女性すべてについて言えることです。
はたして離婚すべきなのか、家庭の修復に取り組んだほうがいいのか、離婚に踏み切るとしてどんな準備が必要なのか。考えなしに結婚してしまうのは、あまりに危険です。
いつか根本的に社会が変われば、離婚に悩むこともなくなるでしょう。それは、すべての女性の生活が保障され、性交渉から出産まで、すべて自分の意思だけで決定でき、男性の束縛を受けない世界です。
しかし、その道程は遥か遠いといわざるを得ません。戦争、暴力、搾取、独占といった利己的な男性原理は、いまだに世界を覆っています。彼らが、今、女性のいるステージに追いつき、正しく役目を果たすようになるまでには、まだ何百年もかかるでしょう。
だから、女性にはどうしても努力が必要なのです。
その苦しい道程を、たった一人で歩かなければいけないとしたら、どんなにつらいことでしょうか。
負担を一人で背負ってしまったがゆえに耐え切れず、本当はそんなことを望んでもいないのに我が子を手にかけるという、いたましい不運な女性の事件も数多く報道されています。
そんなことになってしまってからでは、手遅れです。
実務的な応援は、やはり専門家に頼るのが一番です。
離婚の手続きは弁護士に。
子供の世話はシッターさんや保育園、或いは実家の母親に。
一人で稼いでいくためのスキルも、学べる場所で身につけるのがいいでしょう。
これらの多くのサービスは、お金を払えばなんとかなります。
ですが、あなたの心に寄り添ってくれる誰かは、お金では手に入りません。
この「離婚ノート」では、ささやかながら、離婚に悩む女性のためのコミュニティーを創りだそうとしています。
メールアドレスその他の個人情報の登録は不要で、女性ならどなたでも自由に書き込んでいただけます。
それから最後に、当サイトでは運営者の蓮沼が直接、離婚や夫婦問題についてのお悩みをお伺いすることもできます。
離婚するべきかどうか、するとしたらどんなポイントに気をつけるべきか、或いは夫婦関係の修復に努めた方がいいかを一緒に考えます。
一人で悩まず、気軽にご相談ください。
いつの日か、あなたが幸せな離婚を迎えられますように。